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発掘写真で訪ねる 川崎市古地図散歩 ~明治・大正・昭和の街角~

坂上 正一

発行
フォト・パブリッシング
判型
B5判・並製
ページ数
192ページ
発売日
2023年4月19日
ISBN
978-4-8021-3386-9 C0026
定価
2,640円(本体2,400円+税10%)

神奈川県内で3番目の都市として川崎市が誕生したのは1924(大正13)年7月。その後の合併により市域が拡大し、1939(昭和14)年3月に現在の市域が形成されている。その後、1971(昭和46)年8月には札幌市・福岡市とともに政令指定都市になり、その際に川崎区・幸区・高津区・中原区・多摩区の5区が誕生し、1982年には分区により宮前区と麻生区が誕生して現在の7区となっている。江戸時代初期の1623年に東海道の川崎宿が設けられたことから多摩川の渡し場として賑わい、明治以降は近代工業の誕生で工業地帯として発展を遂げた一方で、内陸部は都市近郊の農村として発展、さらに高度経済成長期以降はニュータウンとして開発が進められた。本書はそのような多様性をもつ川崎市について、主に昭和初期から昭和末期までの地図と明治・大正期の地図をみながら歴史の歩みを辿るものである。

【目次】
序章 懐かしい写真で見る川崎市
川崎区・幸区・中原区・高津区・多摩区・宮前区・麻生区
1章 歴史テーマで見る川崎市
01-1.~人口150万人都市の歩み~ 市制100周年を迎える川崎市
01-2.~京浜工業地帯と川崎~ 川崎の発展と臨海部
01-3.~宮前区と麻生区は分区で誕生~ 川崎7区の歩み
01-4.~改修工事で広大な河川敷誕生~ 多摩川物語
01-5.~関東初の電鉄会社誕生~ 川崎大師と京浜急行
01-6.~多摩川スピードウエイもあった~ 東横線と新丸子駅周辺の繁華
01-7.~乗っ取りで幕を閉じたライバル物語~ 玉川電鉄津田興二と東急電鉄五島慶太
01-8.~映画にもなった団地誕生~ 百合ヶ丘団地の60年
2章 古地図で見る川崎市
02-1.~多摩ニュータウン計画で陽が当たる~ 小田急多摩線沿線
02-2.~新駅はかくて麻生区の顔となった~ 新百合ヶ丘駅地区の発展
02-3.~川崎市の最北部の街~南武線登戸~ 稲田堤周辺
02-4.~川崎市最大の緑の宝庫~ 生田緑地
02-5.~80年の歴史を閉じた向ヶ丘遊園~南武線宿河原~ 二ヶ領用水周辺
02-6.~水争いの記憶を残す久地円筒分水~ 南武線久地駅~津田山駅周辺
02-7.~玉川電鉄の開通で発展~ 二子新地~溝口周辺 
02-8.~山林地帯が洒落た住宅都市になった~ 田園都市線沿線
02-9.~中島飛行機の工場もあった戦前~ 武蔵新城駅周辺
02-10.~等々力緑地は巨大な砂利穴だった~ 東横水郷~武蔵中原駅周辺
02-11.~川崎再生フロンティアプランで再生~ 武蔵小杉周辺
02-12.~東急電鉄が農村地帯を開発~ 元住吉駅周辺
02-13.~三菱の城下町だった街の移り変わり~ 三菱川崎製作所~平間駅周辺
02-14.~新鶴見操車場跡地の再開発~ 新川崎駅~鹿島田駅周辺
02-15.~河川敷に川崎競馬のトレセンあり~ 幸区役所周辺
02-16.~賑わいの求心地だった銀柳街~ 川崎駅~ラゾーナ川崎周辺
02-17.~戦後復興と競馬・競輪~ 川崎駅東口~市役所通り周辺
02-18.~戦時要請で大師線の延伸~ 大師線~富士見通り周辺
02-19.~川崎区域の半分は埋立地~ 川崎区域の拡大と臨港地区